― イベント報告 ―


第25回 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
‐大地の子宮、すべての生命が宿るところへ‐

【開催日】2017年10月8日(土)
秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 第25回秋の縄文野焼き祭り ~大地の子宮、すべての生命が宿るところへ~ が開催されました。

 今回はとくに、1年がかりで進めてきた縄文式竪穴住居が完成し、そのお披露目と完成祝いを兼ねての祭り
となりました。

 広場にはまさしく太古から存在したかのような、厚く茅をまとったうずくまる大きなマンモスのような竪穴住居
『大地の気場庵』が皆の到着を迎えます。


 日本列島で1万4千年間も続いた縄文時代。

 大きな争いや戦争も無かったという研究も発表されています。

 その長い間に育まれた豊かな精神文化が縄文の造形美を花開かせました。


 大自然の生命の豊饒と循環を祈り、魂が躍動するたくさんの生命の文様を施した、生命を抱く子宮である
縄文土器。

 竪穴住居もまた、生命を抱き育む母なる大地の子宮として存在していました。

『大地の気場庵』完成によって、大地と心をつなぐ縄文スピリットの核となる場ができあがりました。


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 また昨年に続き、太古の縄文ロードでつながる米国先住民ホピ族との交流も再び実現。

 再訪されたルービン・サウフキー氏とともに、今回初訪日となる息子のルービン・サウフキー・ジュニアも
参加いただき、はるばるホピのメッセージと魂を届けてくれました。

 秋の縄文野焼き祭りでの交流を通して、ホピ×縄文のスピリットを皆で共有できました。


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 7時頃に野炉に火入れし、早朝に駆けつけてくれたスタッフの方々とともにいよいよ祭りがスタートしました。


 今回焼き上げるのは、陶芸教室生をはじめ、地元の井倉小学校の子供たちの作品など約150点。

「女たちの縄文野焼き」挑戦も4度目となります。

 男性と女性それぞれのチームでひとつずつの野炉を受け持ちました。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 ふたつの野炉の周りに作品を並べてのあぶり焼き。


 女の野炉には、火焔式土器を中心に、柔らかな曲線の縄文土器や可愛らしい土偶鈴など。

 また男の野炉には、緻密で細かな縄文文様の施された縄文土器や縄文ペッカリーや土面などが並びます。

 作品は少しずつ火にあぶられて熱くなっていきます。


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秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 野炉の真ん中に入れた作品を太い材木で囲んで焚き続け、徐々に火力と温度を上げていきます。


 土器の色はしだいに土色から黒へ、黒からこげ茶へと刻々と変化。


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秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 太い材木を井桁に組み上げ、細い材木を間に差し入れながらさらに火力を上げてゆきます。

 放射される炎の熱気の前で奮闘を続ける、炎に馴染んだ熟練の野焼きスタッフたち。


 風の力・炎の力・太陽の力など自然の力が一体となって縄文野焼きが進行してゆきます。


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秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 そして、上まで全体を炎で覆う野焼きのクライマックス――火の子宮――へ。


 完全に炎に包まれ、大きな火柱が大地から天へとたちのぼり、作品が火のパワーを受けた新たな生命として
生まれ出る瞬間を迎えました。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 今回の野焼きでは、岡山・倉敷・総社・矢掛町など岡山県内はもちろん、遠く東京や千葉、大阪、兵庫、
広島、愛媛、徳島などから250人以上参加してくれました。


「縄文」の文化芸術が現代においてこれまでになく注目を受け、皆に好奇心と関心を抱かせていることを実感
します。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 たくさんの関心は、これまでの美術館の活動の中で発信してきた成果であるとともに、縄文造形の素晴らしさ
や縄文ピリットの中に、いま地球規模に広がっている現代の命の問題を乗り越える知恵と心を感じ取り、学びたい
と思う人たちの心の表れではないでしょうか。


 土をこね、縄文の文様で命や魂の躍動を表現し、竪穴住居の炉の火を囲み、生命の循環や大地とのつながりを
実感できる場としてここが機能してゆけば嬉しいと思います。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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   《縄文野焼き大賞》


 縄文野焼き大賞など4賞が選ばれました!

 焼き上がった作品はどれも縄文の心があふれるとても素晴らしいものばかりです。

 その中からとくに独創性・縄文造形の光る作品を対象に「縄文野焼き大賞」など4賞を選考し表彰いたしました。

 受賞作は12月から当館に展示いたします。


  ●受賞者(敬称略)


 ◆縄文野焼き大賞 ………………… 中山裕那(岡山市)     縄文土器

 ◆新見市教育委員会教育長賞 …… 西田悠城(井倉小5年)   縄文ペッカリー

 ◆法曽焼同好会会長賞 …………… 北村ますみ(広島県福山市) 創作縄文土器

 ◆猪風来美術館館長賞 …………… 堀尾恵(熊本県宇城市)   創作縄文土器


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
【縄文野焼き大賞】 【新見市教育委員会教育長賞】
秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
【法曽焼同好会会長賞】 【猪風来美術館館長賞】
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   《縄文体験コーナー》


  ~縄文土器で煮炊きをしてみよう!~


 縄文土器で煮炊きをしよう!

 土の上に2個の土器を置いて、その周りに薪をくべて鍋が十分に温まったら水を入れます。

 今日の煮炊きは野菜やキノコたっぷりの猪汁。

 土器大好きな女性たちが手伝ってくれて、みごとな野性味あふれる土器汁ができあがりました。

 無料で振る舞われる土器汁を、みな興味深々に味わっていました。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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  ~粘土でつくろう~


 今回はとても凝った作品を制作した方が多数おりました。

 縄文的であり現代アート的でもあり、縄目文様がマジカルな作品たち。

 これらの作品は、11月初めに焼き上げる予定です。


  ~粘石で勾玉をつくろう~


 白・黒・ピンクのやわらかな滑石を削って勾玉の形に。

 大人も子供も、年代に関係なくひたすら夢中に取り組んで、命の豊饒を祈って作ります。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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   《販売コーナー》


 地元法曽焼同好会による販売コーナーでは、うどんや猪カレーうどん、猪カレーライス、大山おこわなどが
提供されました。

 飲み物や地元特産品法曽茶・法曽焼、ピオーネの販売もありました。


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 縄文式竪穴住居『大地の気場庵』完成を祝って、餅まきが賑やかに行われました。

 竪穴住居の前で紅白餅やお菓子が撒かれ宙を舞います。


 昨年秋より作業を進め、茅集めや材木切り出し、皮むき、土盛り、柱建て、茅葺きと、延べ約235人の協力
を得て完成にこぎつけました。

 皆への感謝を込めて、新たな縄文スピリットの拠点として親しまれるように、にぎやかに行われました。


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   《米国先住民ホピ族 ルービン・サフフキー氏の再訪と、子息サフフキー・ジュニアの初来日》


  ~縄文野焼きの炎と縄文式竪穴住居とウォリアーダンス~


 ホピ族には、地下深くに母なる大地とつながる大切な場所『キバ』があり、そこで集会やお祈りが行われます。

 縄文と基底で繋がる彼らに、同じく大地に根ざした竪穴住居『大地の気場庵』完成を祝うホピ・セレモニーを
していただきました。

 気場庵の中でホピ式の祈りを捧げた後、ホピの魂の込められた水晶がルービンから猪風来に渡され、気場庵に
納められることになりました。


 そしてウォリアーダンスが始まりました。

 母なる地球を守る精霊の姿に扮したジュニアがルービンの太鼓とホピの歌声に合わせて舞います。

 両手に弓矢と楽器をもち、大地を力強くリズミカルに踏みしめ、時々発せられるかけ声が青空に突き抜けて
いきます。


 ネイティブアメリカンの物語にある「大地が病み動物たちが消え始めたときに皆を救うために現れる虹の戦士」
の話を思い出します。

 縄文野焼きの炎の前で縄文とホピの魂が交わった瞬間でした。


 また会場では、ホピの伝統的な銀細工師であるルービン氏の作品や工芸品の展示・販売も行われました。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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  ~大地に感謝の祈りを――広場にラウンド・ダンスの大きな輪がひろがる~


 昨年も行われたホピのラウンド・ダンスがルービン氏とジュニアの指導で行われました。

 ホピの太鼓に合わせて、野焼きスタッフ、裏方スタッフそして各地からの参加者が輪になって大地を踏みしめるステップを踏みます。

 私たちが大地と繋がっているという意味、またあらゆるものが調和し良きほうに事が変わっていくようにという意味だそうです。


 またジュニアを先頭に前の人の肩に両手をかけてつながって縦横に走る道化の踊りも。

 ジュニアの緩急をつけたリズムに合わせて追いかけあい、皆息を切らしながらも笑顔が弾けていました。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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   《ルービン・サウフキー×猪風来の対談式講演会》


 縄文野焼き祭りを終えた後、昼の熱気と感動の余韻が漂うなか、猪風来美術館第5展示室で対談が始まりました。

 第5展示室には猪風来の沖縄シリーズ「黒潮の海」「女の祭」「縄文の太陽」「縄文の月」奥に「大地の女神」
「月の女神」の作品が展示してあり、参加者はその間に輪になって座りました。


 昨年の講演会では ホピと縄文が根源で深く通底していることが実感できる素晴らしい場となりました。

 猪風来はホピ族のキバ(地下式の祈祷所)が縄文の竪穴住居ととても似た構造をもつ「大地の子宮」の思考
であること、縄文土器がもつ女性原理の精神世界について語りました。

 ルービン氏は ホピ族は今でも母系社会であり命を産み出す女性が大切にされていること、ホピとは生き方の
ことであり、母なる大地の上ですべての存在と調和し生命の輪の中でつながっていることが重要であることを
述べました。


 今回はこの内容をさらに深めることから始まりました。

 ホピの母系社会・女性性についての疑問に答えて、ルービン氏は家族の家長や子供の氏族、財産は女性に属し
ていること、女性だけの結社や祭りが存在すること、その祭りの様子はこの展示室内の沖縄の女の祭りの印象と
同じようだと述べました。

 また、ホピが亡くなった人を葬るときは、縄文の屈葬と同じく、生まれてきた時と同じ姿に体を丸めて葬る
という話も。

「男女を問わず、内なる女性性をリスペクトし直す時が来たのではないかと思います」とのルービン氏の言葉は、
大地の上でつながるすべての生命の輪と人類の未来のためのキーワードではないでしょうか。


秋の縄文野焼き祭り(平成29年度) 秋の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 後半はルービン氏に「ホピの予言の岩」の解説していただきました。

 長いお話を簡潔に、そして大切なポイントをわかりやすく説明してくれました。


「人類が破滅の道を進むのか、生存し続けるか、その岐路に立ってどちらの道を進むべきか」という、今日において
非常に切実な問いかけ、かつ調和して生きるという精神的な生き方を提示する内容だったと思います。

 最後にルービン氏から猪風来へ、地球を守る賢者マーサウのカチーナ・ドールを贈られました。

 マーサウは予言の岩の物語で重要な役割を担う、火を扱う者です。


 昨年に引き続いて尽力してくださったアナンダラバ事務局の佐々夫妻に深く感謝いたします。


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第24回 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
大地のふところへ、縄文をさがしに。

【開催日】2017年4月29日(土)
春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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『第24回春の縄文野焼き祭り~大地のふところへ、縄文をさがしに』が開催されました。

 野焼き晴れの一日でしたが、途中激しい突風や、にわかに雨雲の通過もあり波乱万丈の一日。

 万難をしのいで縄文の火は燃え続け、人々の熱気もまた立ちのぼります。


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 4月29日朝は、野鳥の声もにぎやかな青空広がる野焼き日和で始まりました。

 野炉もよく乾燥したベストな状態。

 特に大きな土器を焼く男の野炉では、すこし早めに午前6時の火入れ。

 まもなく遠方からの参加者も到着して8時前には野焼きスタッフも勢揃いし、ふたつの野炉に火がともります。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 ほどなくして炙り焼きが開始。

 今回焼き上げるのは、陶芸教室生や法曽焼同行会員の個性的な土偶・土器・オブジェなど約120点。


 3度目となる「女たちの縄文野焼き」の野炉には、女性たちによるいのちへの祈りに満ちたたくさんの作品
が並びました。

 陶芸教室で長年学び熟練した見事な火炎土器、縄文文様を独自に駆使した創作縄文土器も目を引きます。

 いずれも縄文の心とスピリットが感じられる作品群です。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 順調に進んでいた野焼きですが、昼前後になるとときおり突風が吹き、炎が渦巻き火の舌が舞いはじめました。

 さらには黒い雨雲が上空を行きすぎ、そしてポツリポツリと落ちていた雨粒がにわかに降り出します。


 雨に負けないよう、スタッフ総出で木をくべて炎の勢いで作品を守ります。

 祈りが届いたのか、やがて雨雲は通りすぎて作品も無事な姿。

 危機を脱して皆ほっと一息をつきます。

 今回野焼きスタッフとして初参加の方々も力を出し、全員が心をひとつにして無事乗り切りました。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 やがて野焼きの炎も最高潮に達します。

 野炉の温度も順調に上昇し、最後の大焚きで作品を包み込む赤い炎が空高く舞い上がりました。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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 火の子宮から生まれ出たばかりの新しい命を宿した作品は、みな火の力をまとって、力強く優しくもあります。


 今回の野焼きでは県内はもとより遠くは東京・大阪・三重・香川・広島・熊本など各地から延べ150名ほどが
訪れ、縄文野焼きと縄文体験の一日を過ごしました。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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   《縄文竪穴式住居づくり祈念セレモニー》


 現在、猪風来美術館広場で縄文式竪穴住居「縄文 大地の気場庵(きばあん)」づくりで進行中です。

 縄文の文化や造形美は、大地に根ざした竪穴住居の暮らしから生まれました。

 大地のふところに抱かれるように建てる竪穴住居は「大地の子宮」であり「生命が生まれ育まれる場所」です。


 昨秋からカヤの収集や木の伐採の準備を始め、今春は木の皮むき・盛土作業を終えました。

 今回のセレモニーでは、これから行ってゆく「御柱立て・棟上げ」「屋根の茅葺き」で皆の力と心を合わせ、
無事完成を祈る縄文カムイノミの儀式を竪穴住居基盤の中で行いました。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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   《大地へ✌願いの土偶つくり》


 今回、完成した竪穴住居の中に安置して皆のメッセージを大地へ伝える土偶づくりを呼びかけました。

 土偶を寄付された方は、完成後の竪穴住居へぜひご自分の作品を探しにおいでください。

 多数のご参加本当にありがとうございました。

 この『大地へ✌願いの土偶つくり』はまた継続して行いますので、ご協力よろしくお願いいたします。


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   《縄文体験コーナー》


  ~縄文土器煮炊き体験~


 縄文土器での煮炊きでは、新見の山の恵み「猪汁」を作りました。

 いつも手伝ってくれる「土器女子」の面々が手際よく薪をくべて土器を温めます。

 土器が十分に温まったら水を入れ、火力を上げながらたっぷりの茸・筍・野菜と猪肉を入れます。

 土器はいったん沸き立つと保温性にすぐれ熱効率抜群です。

 出来上ったおいしい汁が振る舞われ、みな舌鼓を打っていました。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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  ~粘土でつくろう~


 土は母なる大地の肉そのもの。

 人は粘土に触れると思わず楽しく安らかな気分になり、無垢な自分を見つけます。

 ちいさな子から大人まで夢中になって粘土を捏ねるひととき。

 縄を転がして縄目を入れるとき、心は縄文人に早変わりします。

 これらの作品は後日野焼きしてお渡しします。


  ~勾玉をつくろう~


 白・黒・ピンクのやわらかな滑石を紙やすりなどでこすって勾玉の形にします。

 ひたすら削り続けてやっと思うような形が見えてくると思わず笑顔に。

 思い思いの勾玉ペンダントのできあがりです。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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   《販売コーナー》


 地元法曽焼同好会の会員のみなさんが前日から準備。

 また地元特産品法曽茶・法曽焼の販売も行われました。

 昼食には手打うどん・猪カレーうどん・猪カレーライス・飲み物などが提供されました。

 中にはうどんを3杯もおかわりする人もおり、好評を博しました。


春の縄文野焼き祭り(平成29年度) 春の縄文野焼き祭り(平成29年度)
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【文化庁】平成28年度 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業 岡山県博物館協議会25周年記念
【猪風来講演会】
生命と魂のデザイン―日本の古縄文アートから現代縄文アート

【日 時】2017年1月22日(日)14:00~15:30
【会 場】岡山県立美術館ホール              
【講演会】生命と魂のデザイン―日本の古縄文アートから現代縄文アート

 講演では、猪風来美術館の国内外での活動をはじめとする現代縄文アートの潮流の紹介から、猪風来の縄文
一筋40年の創作体験にもとづく縄文スピリットの開眼、そして文様造形の解読から縄文の“心と技”と“知の体系”
について語られ、約百名の聴講者が熱心に聞き入っておりました。


 聴講者からは「新鮮で衝撃的だった」「これまで弥生時代のことしか知らなかったが、縄文について今日
講演で聴いて目から鱗が落ちる思いだった」「私も土器作りをしてみたいと思った」といった感想が寄せら
れました。


 今回の講演会は岡山県博物館協議会25周年記念として企画されたものであり、岡山県を中心として西日本
での縄文芸術・文化への関心の高まりを感じるものとなりました。


 ご来場のみなさん、スタッフのみなさん、誠にありがとうございました。


【講演会】生命と魂のデザイン―日本の古縄文アートから現代縄文アート
【講演会】生命と魂のデザイン―日本の古縄文アートから現代縄文アート

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 主催:岡山県博物館協議会(℡086-225-4800) / 共催:岡山県,公益財団法人岡山県郷土文化財団

 発行:猪風来美術館(℡0867-75-2444 〒719-2552 岡山県新見市法曽609 Website: http://www.ifurai.jp)


【講演会】生命と魂のデザイン―日本の古縄文アートから現代縄文アート
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ARTs of JOMON in DENVER

【期 間】2015年9月1日~11月30日                          
【会 場】アメリカ コロラド州 デンバー国際空港                         
     Ansbacher Hall(日本直行便が到着するターミナルAからメインターミナルを結ぶ連絡通路)
     Terminal Gallery(5F)                               
【主 催】デンバー国際空港・NPO法人jomonism                        
ARTs of JOMON in DENVER

 →【デンバー国際空港公式サイト(Arts of Jomon - DenverInternational)


【出展作家(50音順)】

 猪風来 Ifurai(縄文造形家)

 大森準平 Junpei Omori(陶芸家)

 大藪 龍二郎 Ryujiro Oyabu(陶芸家)

 大山康太郎 Kotaro Ooyama a.k.a.Mon(ライブペインター/DJ)

 金理有 Riyoo Kim(陶芸家)

 坂巻善徳 a.k.a.sense(美術家)

 小林武人 Taketo Kobayashi(3DGGデザイナー)

 澁谷忠臣 Tadaomi Shibuya(グラフィックアーティスト)

 篠崎裕美子 Yumiko Shinozaki(陶芸家)

 竹谷隆之 Takayuki Takeya(フィギュア造形師)

 堀江武史 Takeshi Horie(修復家)

 片桐仁 Jin Katagiri(俳優、タレント)

 丸岡和吾 Kazumichi Maruoka(髑髏作家)

 村上原野 Genya Murakami(縄文造形家)

 結城幸司 Koji Yuki(版画家・彫刻家)


 ARTs of JOMON in 新見に引き続いて、アメリカでの現代縄文アート展の開催。

 日本から15名のアーティストによる縄文造形作品などを展示しました。


 →【アメリカでの縄文アート展開(ARTs of JOMON in DENVER に先駆けて)


アメリカでの縄文アート展開
【山陽新聞 2015.09.18】

ARTs of JOMON in DENVER ARTs of JOMON in DENVER
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ARTs of JOMON in DENVER
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アメリカでの縄文アート展開
(ARTs of JOMON in DENVER に先駆けて)

▼縄文ワークショップ  ▼ARISE Music Festival  ▼Mural Project
▼レセプション  ▼ギャラリー壁画  ▼ホピ探訪
アメリカでの縄文アート展開

 今回アメリカでオープンした ARTs of JOMON in DENVER 展に先立ち、関係する縄文アーティスト8名
が渡米して、展示準備のほかコロラド州・アリゾナ州各地で縄文アートのプロジェクトや交流活動を展開し
ました。


【渡米作家(50音順)】


猪風来(縄文造形家)/大薮龍二郎(陶芸家)/大山康太郎 a.k.a. Mon(ライブペインター/DJ)/
小林武人(3DGGデザイナー)/坂巻善徳 a.k.a. sense(美術家)/篠崎裕美子(陶芸家)/
村上原野(縄文造形家)/廣川慶明(フォトグラファー)


 →【ARTs of JOMON in DENVER


アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
【ARTs of JOMON in DENVER 展示準備作業】

アメリカでの縄文アート展開
【山陽新聞 2015.09.18】

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●縄文ワークショップ

(8月15日,16日 コロラド州ボルダー市)


 ボルダー・ポッタリー・ラボ(Boulder Pottery Lab)で猪風来、大薮龍二郎、村上原野を講師として
縄文ワークショップを開催。


アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
【ワークショップ見本作品の制作】
アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
【スライドレクチャーと縄文の道具作りワークショップ】
アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
【縄文造形実践ワークショップ】
アメリカでの縄文アート展開
【ワークショップ参加者の方々と】

 猪風来、大薮龍二郎、村上原野の三人が館内で制作した作品三点を、縄文アート交流のあかしとして、
ボルダー・ポッタリー・ラボ代表のナンシー氏に寄贈しました。


アメリカでの縄文アート展開
【作品寄贈】

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●ARISE Music Festival

(8月7日~9日 コロラド州ボルダー市)


 8000人が集まった音楽フェスティバルの会場ギャラリースペース横にパネルを設営、開催期間中に
sense が壁画をライブペイントを実施。

 大薮龍二郎、村上原野がサポートとして参加。


アメリカでの縄文アート展開
アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
【ARISE Music Festival 会場と壁画】

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●Mural Project

(8月11日~22日 コロラド州デンバー市)


 デンバー市内のチェリークリーク(Cherry Creek)で sense, Mon が壁画制作を実施。


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●ギャラリー壁画

(8月17日~22日 コロラド州デンバー国際空港)


 デンバー国際空港ターミナルギャラリー内に壁画制作を実施。


アメリカでの縄文アート展開
アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
【ギャラリー壁画制作】

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●レセプション

(8月20日 コロラド州デンバー市)


 デンバー市内のDOMO(日本料理レストラン)にてデンバー市のアート関係者らを招いた日本の縄文
アーティストとの交流パーティ。

 およそ50名が参加。


アメリカでの縄文アート展開
アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
【レセプション】

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●ホピ探訪

(8月22日,23日 アリゾナ州ホピ・メサ)


 ホピ族(ネイティブアメリカン)のルーベン氏を訪ね、猪風来、村上原野が縄文とホピの文化交流。

 TEWA村で開催されたSocial Danceに参加。

 ファースト・メサでホピの陶芸家ドロシー氏によるホピ式野焼きを拝見。



ホピのメサ内では写真撮影が禁止されています


 アリゾナ州セドナ市でホピの源流といわれるシワナ族遺跡へ行き、岩絵やボルテックスのメディスン・ホール、
“大地の子宮”などを訪れる。


アメリカでの縄文アート展開
アメリカでの縄文アート展開 アメリカでの縄文アート展開
【シナワ族の遺跡(岩絵、ボルテックスにて)】

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 →【ARTs of JOMON in DENVER



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開館10周年記念
ARTs of JOMON in 新見
-現代縄文アートの世界-

【期 間】2015年6月18日(木)~6月28日(日)
【会 場】新見市文化交流館 まなび広場にいみ小ホール 

▼詳細情報を見る  ▼会場写真を見る  ▼報道記事を見る
ARTs of JOMON in新見

ARTs of JOMON in 新見チラシ
ARTs of JOMON in 新見チラシ
【ARTs of JOMON in 新見 チラシ】 →PDF版を開く

 日本列島に一万五千年前より花開いた縄文文化が、近年世界から注目を集めています。

 考古学での成果は縄文の実像を解き明かしつつあるとともに、その芸術としての造形美の存在を世界に知ら
しめています。


 この動きは現在、絵画、彫刻、デザイン、陶芸、織物、音楽、映像、演劇、ファッションなどあらゆる領域
へと広がり、今日では縄文アートを志す多くの若き芸術家達が各ジャンルで活躍しています。


 すなわち、縄文のスピリットとインスピレーションに感応して創作するアーティスト達の活動が潮流となり、
現代縄文芸術運動がいま大きく飛躍しようとしているのです。


 ARTs of JOMON展は全国の主要な現代縄文アーティストが結集し、日本文化の根源である縄文スピリット
にもとづく現代縄文アート作品を展示し、全国―世界に発信するものです。


 これまでに各地で展示が好評を博し、このたびメインアーティストの一人である猪風来の地元・新見市での
開催となりました。

 現代縄文アートの新しい時代を拓く作家たちの作品をぜび高覧ください。


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■参加出品 全国の主要な縄文アーティスト(19名)

      岡山県内の縄文作家(5名)


■特別展示 片桐仁作品特設コーナー

      JOMO-T展(縄文をテーマにデザインしたTシャツを展示)

      メディアアート(縄文の世界観を醸成した映像作品を上映)


■公開制作 ライブペイント(縄文アーティスト3人による絵画)

      6月16日(13:00 - 17:00)~17日(10:00 - 17:00)

      渋谷忠臣・坂巻善徳 a.k.a sence/さかいひろこ


■オープニングセレモニー・キュレーターによる作品解説

      6月18日 9:00 -


■縄文ワークショップ(各先着20名 参加費300円)

      6月20日/21日 10:00 - 15:00

      黒曜石のアクセサリーづくり(講師:草刈朋子)

      縄文土鈴をつくろう!(講師:村上原野)


■主催 新見市・現代縄文アート展実行委員会

■企画制作 猪風来美術館・NPO法人jomonism


 → ARTs of JOMON 公式Facebook


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ARTs of JOMON in新見
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ARTs of JOMON in新見
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ARTs of JOMON in新見 ARTs of JOMON in新見
ARTs of JOMON in新見
ARTs of JOMON in新見 ARTs of JOMON in新見
ARTs of JOMON in新見
【ARTs of JOMON in新見 会場写真】(画像をクリックで拡大します)

ARTs of JOMON in新見 ARTs of JOMON in新見
【ARTs of JOMON in新見 ワークショップ】(画像をクリックで拡大します)

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山陽新聞 2015.06.16 山陽新聞 2015.06.18
【山陽新聞 digital 2015.06.16】
(クリックで記事を開きます)
【山陽新聞 digital 2015.06.18】
(クリックで記事を開きます)

山陽新聞 2015.05.30
【山陽新聞 2015.06.23】(画像をクリックで拡大します)
山陽新聞 2015.05.30
【山陽新聞 2015.05.30】(画像をクリックで拡大します)

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福山で猪風来講演会!

【開催日】2015年3月22日(日)            
【会 場】福山市市民参画センター(広島県福山市本町1-35)
猪風来講演会

 猪風来の生まれ故郷福山で初の「縄文の心と文化を語る」講演会。


 福山には縄文時代中期の有名な遺跡である馬取貝塚(柳津)があります。

 また、帝釈馬渡岩陰遺跡からは、縄文時代草創期(約1万5000年前)の土器が出土しており、これは
世界最古級の土器です。


 備後の地にも確かに息づいている縄文の魂を呼び覚まし、“縄文の美”について語り合う心と文化の講演
となりました。


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猪風来講演会 猪風来講演会
【猪風来による、福山出土の縄文土器再現製作】

■主催  古代縄文の歴史研究会

■後援  福山市教育委員会・中国新聞備後本社

     山陽新聞社・(株)プレスシード

■お問い合わせ先 090-3477-9479


猪風来講演会


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東京町田ひなた村に“縄文の炎”たちのぼる

【開催日】2015年2月28日(土)  
【会 場】東京都町田市青少年施設ひなた村
東京町田・縄文アートフェス
(画像をクリックで拡大します)

 数千年の時空をこえて「縄文スピリットから始まる新しい創造」の炎が、東京の縄文王国・町田の地に
燃え上がりました。


 『東京町田・縄文アートフェス』ではメインイベントである「野焼きまつり」をはじめ、縄文シンポジウム
や町田の縄文遺跡を巡るツアー、縄文ワークショップといった縄文づくしの一日でした。


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 野焼きする作品は、2月15日に集まった約40名の方々が制作した縄文土器・土偶の数々。

 町田市の出土品を参考に、自由に創作した作品です。

 まずは講師・猪風来が縄文造形の意味をはじめ、文様の入れ方や入魂の造形など技法をレクチャー。

 そこから皆が各々の創造をふくらませてゆき、見事な縄文の作品をつくりあげました。

 このほか、猪風来(猪風来美術館館長)と村上原野(同・陶芸指導員)による町田市出土の再現制作を
した土器・土偶なども一緒に焼き上げます。


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 野焼き当日には北海道のアイヌの方々も駆け付け、猪風来らとともに火と天地の神々に祈りをささげる
縄文野焼きカムイノミをとりおこないました。

 炎に向きあっての大自然への祈りの儀は、野焼きと祭事の本質をあらわす象徴的なシーンでもありました。

 東京藝術大学の方々も野焼きスタッフとして参加し、たくさんの人たちの力が集結します。


東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
【数日前から野焼き場を整備する(野炉焼き)】
東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
【火入れ】 【カムイノミの儀】
(画像をクリックで拡大します)

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東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
【作品を火の周りに並べる】 【徐々に炙ってゆく】
東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
【作品が熱くなってから炎の中に入れる】 【木を積んで炎を大きく育ててゆく】

 朝7時から野炉の準備をはじめ、9時に火入れとカムイノミ、そこから徐々に炎を大きく育ててゆきます。

 皆の制作した作品も火にあぶられて、熱が高まるとともに土色から黒、黒から赤へと次第にその色を変え
てゆきます。


東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
【器体の色をみながら木を積む】 【炎が野炉を包み込むクライマックスへ!】
東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
【炎の子宮が完成し、炎が大きくたちのぼる】 【少しずつ炎がおさまってゆく】
東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
【焼き上がった作品がその姿を現す】
(画像をクリックで拡大します)

 最後に大きな炎が町田の空へとたちのぼり、作品に新たな命が宿ります。

 “やきものの原点”の力強さを居あわせたたくさんの人たちが共有した時間でした。


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 同日には縄文シンポジウムとしてひなた村カリヨンホールで小林達雄国学院大学名誉教授、町田市の
川口正幸学芸員らによる講演や、大薮龍二郎、小林武人によるアーティトトークも行われ、立ち見が出る
ほどの盛況となりました。


 また、野焼き会場では黒曜石を使ったアクセサリーやアイヌ文化などのワークショップもあり、訪れた人の
興味を引いていました。


 野焼きの佳境には燃えさかる炎の前で GENZ によるバンドの演奏が催され、祭りの熱気を盛り上げました。


東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
【黒曜石ワークショップ】 【アイヌワークショップ】
東京町田・縄文アートフェス
【炎の前で GENZ のライブ】
(画像をクリックで拡大します)

 このほか町田の縄文遺跡を巡るツアーなども開催され、日本列島の遙かな文化のルーツを見て、聞いて、
ふれて感じる縄文づくしの一日となりました。


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 今年1月には東京青山のスパイラルガーデンで開催された『ARTs of JOMON 展』で現代縄文アートの新潮流
を示し、そしてこの2月の町田での縄文野焼きの実現は、縄文の古層から現代までをつらぬく縄文文化の心髄を
あきらかにする“縄文の美”の狼煙となりました。


 「これは、約40年間にわたり縄文の道を邁進してきた中での、夢の実現でもありました」(猪風来)


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■ 問い合わせ先

 (事業全般に関すること)産業労働局観光部振興課 TEL:03-5320-4768

 (イベントに関すること)パシフィックコンサルタンツ株式会社 TEL:042-372-3297


■ → 公式情報(東京都)


東京町田・縄文アートフェス
東京町田・縄文アートフェス
【東京町田・縄文アートフェスチラシ】 →PDF版を開く

東京町田・縄文アートフェス 東京町田・縄文アートフェス
猪風来(土偶を制作) 村上原野(土器づくり)


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芸術新潮
現代の縄文土器を野で焼く
『猪風来の豊饒世界』

【掲載号】「芸術新潮」2014年7月号
「縄文の力(別冊太陽 日本のこころ 212)」 「縄文の力(別冊太陽 日本のこころ 212)」

 芸術新潮2014年7月号で、猪風来美術館と春の縄文野焼き祭りを取り上げた『現代の縄文土器を野で焼く
猪風来の豊饒世界』が掲載されました。


 空にたちのぼる炎が縄文土器に生命を宿す、縄文の真髄である野焼き。

 そこに体現される猪風来縄文スパイラルのゆたかな造形美と精神世界に迫る。


 縄文野焼きの一部始終を目撃し作品が生まれ出る瞬間に立ち会った記者の綴るルポルタージュです。


 文:草刈朋子 写真:廣川慶明


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 → 芸術新潮|新潮社 (公式サイト)




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日本初の快挙!
国宝「中空土偶」漆塗装技法と縄文ベンガラ技法の解明
―“縄文の赤”の美をはじめて再現―

【函館市縄文文化交流センターの公式ページで論文公開】
国宝「中空土偶」漆塗装技法と縄文ベンガラ技法の解明 国宝「中空土偶」漆塗装技法と縄文ベンガラ技法の解明

 縄文造形家であり縄文赤漆研究家である猪風来は、国宝である中空土偶(函館市著保内野遺跡出土)の
赤漆塗装の解明に取り組んできました。


 その成果を纏めた論文【「国宝土偶」(中空土偶)の漆塗装と縄文の赤漆に関する実験考古学的研究】が、
このたび函館市の公募事業「平成25年度 縄文文化特別研究」として発表されました。

 現在、函館市縄文文化交流センターの公式ページで公開されております。


 → 函館市縄文文化交流センター (公式ページ)

   → 論文 (PDF)


【研究成果の公開展示】

【期 間】2014年5月20日(火)~6月8日(日)
【会 場】猪風来美術館第1室            
国宝「中空土偶」漆塗装技法と縄文ベンガラ技法の解明 国宝「中空土偶」漆塗装技法と縄文ベンガラ技法の解明

 国宝である中空土偶(函館市著保内野遺跡出土)には、本来黒漆と赤漆が塗装されていましたが、漆はわずか
しか残存せず、ほとんど剥がれた状態で出土しました。

 この剥離した漆塗装は、あえて剥離を前提として(祭式のために)計画的に塗装されたものである、という説
が提唱されていました。

 このことが「縄文土偶祭式の不思議」として、考古学的な解明が求められてきました。


 また、赤漆に用いられた赤土ベンガラにも謎がありました。

 縄文時代に赤土ベンガラがどのような技法で生産されていたのか、これまで多くの考古学者が再現を試み
ながらも明確な実証に至らず、課題とされてきました。


 こうした“縄文の赤”の美の秘密を解明する、縄文の技法による再現がはじめて成功をおさめました。

 論文では、猪風来による成果の詳細な経過と結果が纏められています。


 縄文赤土ベンガラの生産実験においては、岡山県吹屋で採取された天然黄土を、縄文野焼きで1000℃焼成
することによって、高純度のベンガラ(酸化鉄(Ⅲ)・酸化第二鉄)の精製に成功。

 また、生産した赤土ベンガラと生漆(備中漆)を混合した赤漆を用いた赤漆塗縄文土器の作成に成功しました。

 これは、天然原料と縄文の技法を徹底した実験考古学的成果の確立となります。


 中空土偶の漆塗装の計画的剥離実験においても、縄文時代に存在しうる塗装技術の追求によって、剥離状況の
再現実験に成功。

 縄文人の土偶をもちいた祭式儀礼を解明する端緒を開きました。


 こうした成果は、縄文時代の赤漆の「心と技」を解明する考古学上の大きな手がかりを提示するものです。



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