10月29日(日)「縄文の祭典~縄文野焼き祭り~」が開催されました!
彫刻家「片桐仁」×縄文造形家「猪風来」が期間限定でコラボレーションする“縄文の祭典”。8月の縄文アートワークショップツアーの際に、二人のコラボで生まれた土器や土偶、ワークショップ参加者の作品などをみんなで縄文野焼きしました。
大阪からのJR西の臨時列車“はるか”でやってきたツアー客や方谷駅からのシャトルバス、自動車で来た方たちが、縄文野焼きを存分に体感、そして縄文野焼きの炎を舞台に繰り広げられる縄文コンテンポラリーダンスや縄文太鼓の演奏を堪能しました。
縄文野焼きスタッフは、夏の作品作り体験ツアー参加の9人と片桐仁さんを含め総勢20名。
野焼きスタッフリーダーの指導を受けて皆よく動いて一体になって土器や土偶を焼き上げました。
大きな火の子宮から作品が焼きあがって姿を現すと 火の周りで見守っていた人々から「オー!」という歓声と拍手が起こり土器土偶の誕生を祝福!
【縄文野焼きの炎の前の縄文舞台!】
アイヌモシリ(北海道)からやってきた縄文太鼓奏者の茂呂剛伸さんたち4人。
そのアイヌモシリの風を纏ってやって来た縄文太鼓の響きは、縄文野焼き舞台にぴったり。高く天空に突き抜けるような音や、大地をあまねく這うように広がっていく低い音。 縄文の炎に呼応して揺らめき変化する多彩な打音が重層的に重なって、野炉と竪穴住居の間の丸い縄文舞台は一気に独自の縄文空間になりました。
縄文コンテンポラリーダンスの宮原由紀夫さんたち6人は、縄文の生死再生の祈りの世界観をダンスで表現する循環ダンスプロジェクト。それぞれのダンサーの個性が際立ちながらも奇妙に融合しているのがとても楽しく観客のガーナ人もおもわず踊りだしてみな大喜び。すべての生命を抱き大地とつながる縄文の精神世界がダンスのストーリーに貫かれていて、深く心に沁みこんでくる。縄文野焼きの火が大きくなってくるごとに踊りは力強くなり、見事に野焼きクライマックスへバトンが渡されました。
笛やムックリ・民族楽器の音楽は、まるで自然界の風や嵐や雨音のように、鳥のさえずりや葉っぱの揺れる音のごとく流れ雰囲気は最高。
新しい縄文芸術が野焼きの炎と呼応して繰り広げられ、広場にいる者たちを異空間に誘い切々とした生命への祈りと湧き立つ感動の世界へ誘いました。
【縄文コンテンポラリーダンス】循環ダンスプロジェクト
演出:宮原由紀夫
出演:藤井泉・天野光雄・藤田彩佳・益田さち・村上渉
【縄文太鼓】
茂呂剛伸・澤口勝・佐藤夕香・稲葉早希
【笛・民族楽器】
宮原創一
縄文大地の精霊ダンス!
野焼きが無事終わったことを感謝して、恒例の縄文ダンスをみんなで輪になって踊りました。小山麻衣子さんを中心に、猪風来の縄文太鼓、片桐仁さん、野焼きスタッフ、体験ツアーの方々、JR西の関係者さん、一般の参加者の皆さんも参加して、土偶ポーズも皆上手です!
「縄文の祭典」をこの地で実現できたこと、感無量です。お声をかけてくださった片桐仁さん、この企画を推進・協力して支えてくださったJR西グループや新見市の関係者の方々、ツアー参加者や足を運んでくださった方々、裏方で準備や運営に携わってくださった方々、素晴らしい縄文芸術を披露して新しい地平を拓いてくださった縄文循環ダンスや縄文太鼓の皆さん、本当にありがとうございました。そしてこの地に縄文野焼きの炎を燃やし続けた年月を精魂込めて支えてきた村上原野やたくさんの方々に感謝です!
※焼き上った片桐仁さんの縄文土偶「慈音偶(じおんぐう)」は開催中の企画展「片桐仁×猪風来縄文アート作品展」に展示します。
【「縄文の祭典~縄文野焼き~」チラシ】 →PDF版を開く |