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〈企画展〉はじまりのいのちの物語
むらかみよしこタペストリー展

【会 期】2019年3月1日(金)~5月26日(日)
はじまりのいのちの物語チラシ
【はじまりのいのちの物語チラシ】 →PDF版を開く

   お母さんの羊水は 海の水にとても良く似ている。


   それは命をはぐくむところだから。


   その羊水の海の中で 遠い昔の海のリズムを聞いている。


   流れる羊水の 繰り返しのリズムにゆられながら 母の心臓の鼓動を聞いている。


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 40億年前に太古の海ではじめて発生した「いのち」は本当に夢のような奇跡でありました。

 そして長い時をかけて命たちは海から陸へ、地球上の至る所に広がり、今世界は多種多様な命で満ちて
います。

 「いのちの種」「いのちの卵」は母なる大地から生まれ育まれ、やがて大地に還りそこから新しい命が
芽生えます。


 次々と新しい命が芽吹き、胎動するのはなんと嬉しく心躍ることでしょう。

 また力尽き大地の懐に還っていく命への再生の祈り。


 すべての命の源である母なる大地への深い畏敬の思いを作品にしました。


 大地が汚染されたり荒廃したりすることなく、たくさんの命を授け育んでくれるよう祈らずにはおれません。

 大自然の中ですべての命はつながっていて、ほかの生命に依存し、人もまたその循環の輪の中にいるのですから。


 ――作品「はじまりのいのちの物語」羊毛手紡ぎ・草木染・手織作品(250×253㎝)



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